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第六十六話「洗濯女中の娘の伽(上)」
この場にロゼだけが付き添うことになり、シャルロッテの他の四人の少女たち――特に金髪のエリーゼが唇を引き結んでいじましくウィルを見つめてきたので、少年は苦笑を浮かべながら頭を掻く。
「ええっと、今度添い寝を頼んでもいいかな? まだお手つきは先だし、同衾というか本当にただ一緒のベッドで眠るだけになりそうだけど」
「つまりはご主人さま主宰の寝巻会ですわね。喜んでご招待にあずかりますわ!」
(ね、寝巻会? なんかシャルロッテっぽいなあ……)
こうして穴埋めの機会を与えられた四人の少女たちは、納得した表情でぞろぞろと退出していった。
そしてロゼはヴェラナの背後に立つと、裸のウィルに感動も露わな表情を向けてくる。
「ささ、ヴェラナ、服を脱ぎましょうか? いつまでもお兄さまを裸のままお待たせさせておくわけにはいきませんもの」
ロゼが後ろからシュッと紐を引っ張ると、ヴェラナの白いエプロンがぱさりとウィルの目の前で脱げ落ちた。
ぽっちゃりした身体つきの少女は促されるまま自分でその大きな胸元のボタンを二つ外してから、そっと背後を見上げる。
「ロゼ……無事にお手つきしていただければなんだけど、本当にわたしが先になってしまって良かったの? あんなにウィルさまとの再会を楽しみにしていたというのに。抜け駆けするようで気が引けてしまうわ」
「お兄さまによりご満足いただくためですもの。なんの問題もございません。第一抜け駆けというなら、トリスお姉さまにもマイヤにも先を越されてもういまさらですわ」
「良かったあ。ほんの少しでも友情にヒビが入ったら嫌だもの」
「友情にヒビ? ありえません。この場に残るよう言ってくれてとても感謝しておりますし、お兄さまがヴェラナを味わわれているお姿をこの目に焼き付けることができるのですから!」
ロゼは悪戯っぽく口角を吊り上げると、親友の少女のスカートの裾をつかみ、えいっといきなり頭の上までめくり上げたのだ。
「ひゃあっ!?」
(わっ!?)
目の前で白い綿サテンと飾りレースの花びらが開くとともに、むっちりとした白いふとももが見えて、もわっと少女の芳香が広がった。
両手を上げるヴェラナの頭から黒地のお仕着せをそのままスポンと上に引き抜いてしまう。
「んもう! なにしてくれてもいいけど、あまりびっくりさせないでったらっ!」
「ふふ、つい、はしゃいでしまったの」
女中服をひん剥かれ、胸元を隠しながら苦情を漏らすヴェラナに、ロゼはちっとも悪びれない様子で返事をした。
そのまま手際良く薄手のスリップをヴェラナの肩から外し、腰のペティコートと一緒にずり下ろし、今度は足先から引き抜いてしまう。
そして上下の白い下着とガーターベルト、白い長靴下だけの姿になった親友の少女のぷっくりした左右の腕を後ろからつかむと、そのいかにも抱き心地の良さそうなぽっちゃりとした肢体をウィルに触れそうな間合いにまでぐっと押しつけてきた。
「さあ、お兄さま、お好きなようにお召し上がりください。なにをしてくれてもいいそうですよ?」
(だから、ロゼといいトリスといい、なんでそうまでしてぼくに女中を抱かせたがるんだよ!? しかもかぶりつきで見学しようとしているし!)
令息は呆れまじりの苦笑を浮かべながらも口を開いた。
「じゃあ、ヴェラナ、あとはぼくが脱がすからベッドに横になって」
「はい、ウィルさま」
ふくよかな肢体を持つ下着姿の少女は言われるがままに、靴を脱いでベッドの上に仰向けに寝そべった。
少女の大きな胸が自重で潰れてたぷんと揺れる。
そのウエストは一応くびれてはいるものの、全体的にずんぐりしており、いまいち締まりきっていない。それでも腹まわりの脂肪は少女の母親より若干控えめであろう。手足もロゼやトリスにくらべると短く、マシュマロのように柔らかそうだ。
だが、この地味で凡庸な肉感にそそられるのだ。
(この少し太めなのがいいんだよね……)
恥ずかしそうに頬を染めるイグチナの娘に、そのまま上からのしかかった。
「あっ……」
(うわあ、すっごい柔らくてあったかい……)
まるで肉の絨毯のようだ。
イグチナやリッタを組み敷いたときの感触に似ているが、その水を弾くようなぷりぷりとした柔肌は十代の年若い少女特有のものである。
簡素な白い胸当てを上にずらし、胸をはだけさせた。
大きな白い乳房がこぼれ落ちる。
イグチナに負けず劣らず乳輪が大きい。イグチナほど色素が沈着しておらず、桃色の乳輪の乳頭は陥没して凹んでいた。
そこにチュッと吸いつく。
「ああっ!?」
胸板の上に広がった白い乳房を両手でわしづかみにして揉みながら、乳首を吸い続けた。
イグチナの乳首は発達して年季が入っていたが、少しだけ顔を出したヴェラナのものはまだ初々しい感じがする。乳輪の周りの凹凸も少ない。
(胸の形とか吸いついた感触は似ているかな。もちろんヴェラナの肌のほうがずっと張りがあるけど)
次第に充血してきて乳首の芯のようなものが形成され、舌でコリコリと転がすことができるようになった。
「あっ、あっ、ああ……」
そして反対側の乳首も指の腹でこすっているだけなのに、みるみる硬さを増していく。
そのまま同世代の少女の大きめの乳輪をべろんべろんと舌でねぶっていく。
ちゅぱっと唇を離したとき、その大きな両の胸の頂きは唾液に濡れてピンと尖っていた。
「んまあ!? なんて素敵ですの!?」
すぐ背後から聞こえてくるロゼの嬉しそうな声に、見られている羞恥心と生々しさが蘇ってくる。
親友の少女の乳房に吸いつく姿を見て、なぜそうまで嬉しそうにしているかウィルにはいまいち理解できない。その性癖はやはりトリスから受け継がれたものなのだろうか。
「ロゼだけ服着てるのズルいよ。ロゼも脱いでくれる?」
「はい! お兄さま!」
背後でいそいそと女中服を脱ぐ衣ずれの音が聞こえてくる。
「ヴェラナ、下も脱がすよ」
「は、はい……」
その野太い腰に手を伸ばし、むっちりとした白いふとももにかかるガーターベルトの留め具を外していると、イグチナを酔わせて行為に及んだ夜のことが思い起こされてしまう。
(イグチナの中はホント気持ち良かったもんなあ。年増でもトリスとは気持ち良さの方向性が全然違うというか)
腰が太いこともあってか、女性器自体が大きめで挿れたときに中はゆったりめであるが、油断していると意外にキュッと引き締まる。
その感触がとにかく肉厚で、たっぷりと濡れた女性器の中で腰を振ると、ぬちゃぬちゃと濡れて、娘に聞かせられないような嬌声をあげて年増は悶えてくれるのだ。
そのときのことを思い出すといっそう興奮してきて、少年は鼻息を荒げながらヴェラナの腰の左右に指をかけて下穿きをえいと引き抜く。
そうして露わになった下の毛はそこまで濃くない。剃りあとがある。イグチナ同様、余分な毛を剃ってしまっているらしい。
寝そべったまま両の膝を折り曲げさせる。さあ、ご開帳である。
「は、恥ずかしいっ!」
ヴェラナはたまらず身悶えしながら赤く染めた顔を両手で隠した。かまわず少年は左右に膝を開いた股間に顔を寄せる。
イグチナの秘肉の割れ目が毒々しく襞が外側に広がっているのに対し、ヴェラナのものはしっとりと湿った蕾も同然であった。
ただ母親同様にヴェラナの女性器もほかの少女たちにくらべると少し大きめだろう。
そこを左右にめくり広げると、桃色の処女膜が空気に触れた。
(おおっ……)
これまでに見た他の子の処女膜と比べると全体が塞がっており、ポツポツと小さな穴が空いているのが見える。
ウィルに散々身体を弄られたせいであろう。とろりと涎でも垂らすように谷間から愛液が垂れ落ち、シーツに染みを作ったのだ。
見入っていると肩ごしに声がかかる。振り返ると、桃色の乳房の先端が一瞬視界に入った。自分で命じたことだが一糸纏わぬ姿になっているようでびっくりする。
「お兄さま、ヴェラナをお手折りになるとき、お尻の下にこれを敷いてやっていただけませんか? シーツが血で汚れると後始末が大変ですので。ヴェラナ、よろしいわね?」
「わ、分かったわ。あれをお出しするのね?」
(あれって?)
なにやら事前に取り決めがされていたらしい。
ロゼはウィルの背中に豊満な乳房を押しつけながら――硬くなった乳首が当たる――左右から腕が伸び、少年の目の前でヴェラナの股の手前のシーツの上に折り畳まれた布地を広げていく。
そこにはなにやら文字が書かれていた。
『わたしヴェラナは、ウィリアム=マルクさまを唯一無二の主人と定め、生涯身も心も捧げることを誓います』
あとはその証として破瓜の血を垂らすだけ――思わず息を呑む令息に、肩越しにロゼが悪い笑顔で微笑みかけてきた。
「ヴェラナがご主人さまに忠誠を示したと知れば、先を越されたエリーゼたちはあわてて追随しようとすることでしょう」
「お、おそろしいことを考えるね?」
「あら、お兄さまだってレベッカさまに同じことをなさったではありませんか?」
リサ・サリの台帳ではそこまで克明に事実関係の記載がなされていたようである。
「あれはレベッカがぼくを嵌めようとしたからだって。ヴェラナはそこまで無理をしなくてもいいんだよ?」
「わたしは他の子ほど綺麗ではありませんし、頭が良いわけでもありませんから、せめてなにか少しでもお役に立ちたいんです。それに、わたしの人生の目標はずっと憧れていたこのお屋敷で働き続けることですから」
ヴェラナは股を開いたまま必死になってそう言い募る。
(え、ぼくが唯一無二でしょ? いくら本人が望んでくれているとはいえ、そこまでしてもらって本当に良いのかなァ……)
ウィルに一方的に得しかない誓約であるがゆえに、主人としてヴェラナの人生に対する責任を感じずにはいられないのだ。
「お兄さま、もし少しでもご面倒にお感じになるようでしたら、適当な頃合いでヴェラナに結婚相手を紹介してやったら良いではありませんか?」
「え! だって、それじゃあヴェラナが結婚退職することになっちゃうでしょ?」
「子を産んだあとお屋敷に戻れることをお約束してくださるなら、ウィルさまのお選びになったお相手と結婚します。それに孫の顔を見られるならお母さんもきっと喜ぶことでしょう」
ヴェラナは真顔でそう言ったのだ。
人生の重大事をウィルに決められてしまうことに、なんの違和感もなく納得しているようであった。
「いやいや、そんな都合の良いお相手なんて――」
そう一蹴しかけて、ふと閃いた。
少年は顎に指をかけ、抜け穴でも探すように眼前の処女膜の起伏を覗き込みながら口を開く。
「年に何度も戻ってこない遠洋の船乗りなら、住み込みで働いてもなんの問題もなさそうな気がするよね。いや、それよりももっと良い手があるな! 教会関係者――叙聖されるまえの司祭候補に、妻帯を禁じられるまえに子を残したくないかって持ちかけたら、案外簡単に乗ってくるかもしれない」
伯爵家の後ろ盾が得られるのだ。相手にとっても悪い話ではないだろう。
パチンと両手を打ち鳴らす音が背後から聞こえてきた。
「さすがはお兄さま! 男色の司祭を選べば、よりいっそう不都合が無さそうですわね。産まれてきたヴェラナの娘はお屋敷の皿洗い女中にしてさしあげませんか?」
「そりゃ、べつにいいけど。え、娘?」
「まあ、お屋敷の女中に! 娘が産まれたらこのお屋敷にお仕えできるのですのね!?」
「お兄さまが三十を越えた頃合いで、ちょうど摘みごろになりますわね?」
(だから、なんで娘で確定なんだろう。というか、摘みごろ!? イグチナ、ヴェラナに引き続いて、ヴェラナの娘を――)
いろいろな仮定が重なりすぎた愚にもつかない将来設計に過ぎないはずだが、困ったことに母娘三代に渡ってお手つきをするという想像はウィルの性癖を直撃するものであった。
(お、お、おお……)
少年の剥き出しの亀頭が張り詰めたままピクピクと揺れて興奮を露わにする。
頃合いと見たか、ロゼがウィルの裸の背中に胸を押しつけながら、ガーターベルトと長靴下だけの格好のヴェラナの方に左右から長い腕を伸ばしてきた。
「さあ、ヴェラナ。お尻を上げてちょうだい」
硬くなった乳首が背中に当たるのを意識しながら、目の前ではむっちりとした肢体の少女が、ぐぐっと足に力を入れて野太い腰を浮かしている。
すかさずロゼが誓約書を大きな尻の下に差し込んだ。
すぐ目の前のむっちりとしたふとももの間で、女性器が呼吸をするようにくぱっと自ら開いたのだ。
桃色の処女膜が左右に引っ張られ、その穴からとろりと愛液を溢れさせ、ピクピクと痙攣する少年の竿先にある誓約書に染みを作る。
「いまから挿れてあげる。イグチナを抱いたときのことを思い出しながらね――」
前後から同年代の少女の豊満な肢体に挟まれながら、令息はそう口にしたのであった。
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