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物語紹介

 伯爵家女中伝とはこんな物語です

おねショタ物

伯爵家の令息ウィルは、青い性欲を持てあまし夢精してしまうような思春期の少年です。
ウィルの筆下ろしのお相手を務めるのが、屋敷で一番背が高く、胸の大きい元乳母ナニー・元家庭教師ガヴァネスにして現在屋敷の女中を束ねる二九歳の女中長ハウスキーパートリス
物語は、美貌の女中長に、精液で汚れた下着を念入りに調べられ、主人公が羞恥に身を震わせているシーンからはじまります。

伯爵家の女中長と令息

ずいぶんとたくさんお出しになられました。臭いもおつようございます

(な、なんで臭いまで嗅ぐの!?)

ハーレム物

屋敷には四十人もの女性使用人が仕えており、多くの女中がウィルの攻略対象。
下はウィルと同世代の女中から、上はウィルのおしめを洗ったことのあるような年増の女中まで幅広いヒロインが登場します。

三十前後の女中

女はもうお済みですか?洗濯ランドリー女中メイドなのですから、洗ってさしあげませんと

いまのうちに 健康的な女の肉体で、正しく性欲を発散する習慣をつけていただきたいのです

お年頃ですもの……。女性の身体にご興味があって当然ですわ

ウィルに年の近い女中

こんな少年が運命だとは思わなかった

男なんだから、ヤれる女がいないと溜まるだろ?

あ、ウィル坊ちゃん……

結構本格的な女中メイド小説

室内を清掃する家政ハウス女中メイド料理人コックを補佐する調理キッチン女中メイド、リネン類を白く洗い上げる洗濯ランドリー女中メイド、接客や給仕をする客間パーラー女中メイド、それら女中の仕事を束ね上げ、屋敷を維持管理する女中長ハウスキーパー等、小説の舞台にはさまざまな立場の個性的な女中が登場します。
使用人職について馴染みのない言葉については用語解説をご覧ください。(側付きウェイティング女中メイドなど一部オリジナル要素の強い設定も交えているものの)基本的に英国貴族の使用人制度に準拠しています。

わたしを含め、屋敷に仕える女の使用人は、みなご主人さまの道具です。存分にお使いください

舞台は欧州の東

マルク伯爵家の治める領地は大草原に接し、東西の交易路に繋がっています。
この周辺地域は人の往来が激しく、ほどよく血が混ざり合うせいか美人が多いことでも知られています。
領主の初夜権のような因習が残る一方で、貴族を押し退ける勢いで中流階級が勢力を伸ばしており、新旧入り乱れる時代の過渡期にさしかかっています。

異国から来た女中たち

北の草原こそが、わたしの帰るべき故郷だ

遠い東から来ました。奴隷市場に売られていたところをトリス様が買いあげてくださったのです

南方からの流民なの。お屋敷で雇ってもらえて本当に助かったわ

伯爵家女中伝1

電子書籍の読書環境については → Kindleの導入にまとめてあります。
価格:300円
マルク伯爵家の令息ウィルは、筆下ろしの相手をさせる女を買いに訪れた奴隷市場で銀髪の美少女ソフィアに出会う。
少女は、王国に攻め滅ぼされた北方の遊牧民の生き残りで、奴隷に身を堕としながら生き別れの妹を探していた。ウィルは誇り高いソフィアに強くかれ、ある約束を取り交わす。
ソフィアに夜伽を命じることのできない事態に、ウィルの元乳母ナニーであり元家庭教師ガヴァネスでもある女中長ハウスキーパートリスが自らの肌を代わりに……。
まだ女を知らなかった伯爵家の少年と屋敷の女中たちの物語がいまここに開幕する!

文章量は十万字弱
 Web版に3割~4割くらい加筆しています。加筆部分以外にもかなり手を入れています。
 シーンの追加は、トリスとの後背位とエピローグ
挿絵の枚数は10枚以上
 特典画像では、遊び心のある仕掛けを用意しています。
 不定期にキャンペーンをやっていますので、その際にはぜひご参加ください。
特典画像・下着くらべ
 攻略した証に女中がスカートを捲ってくれる特典イラストを収録しています。ヒロインの女中が攻略状況に応じた反応をしてくれます。毎巻収録していきますので、ぜひコレクションしてみてください。
特典画像・女性使用人名簿
 序盤の攻略対象となる女中のリストを収録。ソフィアとトリスの表情が攻略進行後のものに変化します。
最新版は第十版(2014/3/31)
 旧版をご購入いただいているかたはMy Kindle経由でアップデートできます。
 特に第九版(2014/3/15)以降、挿絵が大幅に増量されていますのでアップデートをオススメします。
※スマートフォン・タブレットからでも読めます。

伯爵家女中伝2

価格:550円
一夜明けたあと伯爵家の令息ウィルは、肌を合わせた女中長ハウスキーパートリスに、「われわれ女中はご主人さまの道具にございます。夜具やぐとしても存分にお使いください」 そうささやきかけられる。
しきりにお手つきを促す教育係トリスに翻弄されつつも、結局ウィルは自らの意思で幼なじみの調理キッチン女中メイドマイヤを、さらには結婚まで貞操を守ることを誓う敬虔な客間パーラー女中メイドフローラ手折たおろうと、指をかける……。

文章量は14万字強
 Web版に比べ、文章量は5割増しになっています。話の構成を変えて、女中ハーレム色を強めています。
 マイヤの濡れ場を新規に書き下ろしました。フローラの濡れ場は全面的に書き換えています。
挿絵の枚数は10枚以上
 特典画像では、遊び心のある仕掛けを用意しています。
 不定期にキャンペーンをやっていますので、その際にはぜひご参加ください。
特典画像・下着くらべ
 攻略した証に女中がスカートを捲ってくれる特典イラストを収録しています。ヒロインの女中が攻略状況に応じた反応をしてくれます。毎巻収録していきますので、ぜひコレクションしてみてください。
特典画像・女性使用人名簿
 序盤の攻略対象となる女中のリストを収録。マイヤとフローラの表情が攻略進行後のものに変化します。
最新版は第二版(2014/3/28)
 旧版をご購入いただいているかたはMy Kindle経由でアップデートできます。
※スマートフォン・タブレットからでも読めます。

特典

特典画像のプリントサービス

電子書籍に収録されている特典画像をコンビニでプリントできるキャンペーンを不定期に実施しています。次回キャンペーンの実施する際にはTwitterで告知します。

過去に実施したキャンペーン


・特典プリントキャンペーン(2014/11/21〜2014/11/26実施)
各巻に収録されている下着くらべ&女性使用人一覧の特典画像をセブンイレブンでプリントできるキャンペーン。 全国各地のセブンイレブンで総計六百枚以上印刷いただきました。
・下着くらべプリントキャンペーン(2014/4/7~2014/4/14実施)
各巻に収録されている下着くらべの特典画像をセブンイレブンでプリントできるキャンペーン。 全国各地のコンビニで計七百枚以上も印刷いただきました。
・女性使用人名簿プリントキャンペーン(2014/4/29~2014/5/4実施)
簡単なアンケートに答えると、女性使用人名簿がコンビニプリントできるキャンペーン。 四百名以上の方にご回答いただきました。

外伝四コマ:ルノアとニーナの下着さがし

漫画:鈴木健也  原作:天川風水
皿洗いスカラリー女中メイドルノアとニーナの冒険がはじまります。
黒髪のほうが少しお姉さんのルノア、金髪のおでこ娘のほうが屋敷の最年少のニーナで、二人は調理場で働く幼い皿洗い女中です。

高級な下着さえあればウィルの「ちょうあい」(意味はちゃんと分かってない)が受けられると思った二人は、下着を求めて広いお屋敷のなかを彷徨さまよい歩きます。入ると怒られる場所もありますし、ウィルの胸くらいの背丈しかない二人にとって、大貴族のお屋敷は未知なる冒険でいっぱいでしょう。
二人は首尾よく高級な下着を手に入れることができるでしょうか。
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キャラ

屋敷の女性使用人一覧

マルク伯爵家領地のカントリー屋敷ハウスには41人の女性使用人が働いています。
(※1巻終了時点。名前が出ているのはまだ一部の使用人だけです)
女中長    1人 トリス
側付き女中  1人 ソフィア
蒸留室女中  2人 リサ・サリ
洗濯女中   6人 ジュディス
        イグチナブリタニーシャーミア
        アーニーレミア
料理人    1人 リッタ
調理女中   4人 マイヤジューチカ
皿洗い女中  2人 ルノア・ニーナ
酪農女中   3人 
客間女中   1人 フローラ
家政女中  12人 ヘンリエッタ
雑役女中   8人 

   計41人

人物紹介

ウィル
マルク伯爵家の令息ウィリアム=マルク。ウィルと愛称で呼ばれることがほとんど。赤子のころに母親とは死別し、王都のタウン別邸ハウスにいるたった一人の肉親の伯爵からは完全に放置され、女中たちとともに領地のカントリー屋敷ハウスで暮らしている。それでも女中長ハウスキーパーをはじめとする屋敷の使用人の愛情に包まれて、わりあいと素直な性格の少年に育った。半年前まで王立学院で寄宿舎生活を送っていた。
トリス
ウィルの元乳母ナニーにして、元家庭教師ガヴァネスにして、現在、屋敷を実質的に掌握している女中長ハウスキーパー。背が高く、胸も大きい。年齢は二九歳。美貌は一向に衰える気配を見せない。
両親の愛情を知らないウィルにとっては母親以上の存在。女学院時代に関係をもったバレエ教師との赤子が死産したことを契機にウィルの乳母を勤めるようになった。ウィルを理想の主人に教育することを望んでいるようだ。歳の離れた妹ロゼはウィルの幼なじみ。
ソフィア
王国に村を滅ぼされた北方の遊牧民――銀狼族の生き残り。銀狼族のとして、小さな体躯にも関わらず、人並み外れた怪力をもっており、予言の力を持つさらわれた双子の妹を探している。奴隷市場よりマルク家に買われてきた。屋敷に来て以降、ウィルの側付きウェイティング女中メイドを務めるようになる。
マイヤ
ウィルの幼なじみの赤毛の少女。小柄で胸の起伏に乏しい。トリスによって孤児院から屋敷に連れてこられた。学はないがはしっこい。口は悪いが、面倒見がよく他の使用人からも好かれている。調理キッチン女中メイドとして屋敷で働いており、マイヤの作る賄い飯は屋敷の使用人達の評判が良い。
フローラ
金髪碧眼のマルク家の客間パーラー女中メイド。一八歳。敬虔な家庭に生まれ、いつも女中服のブラウスの下に十字架を下げており貞操観念も強い。下級貴族の出身であり侍女になることに少し憧れている。フローラ目当てで屋敷を訪れる商人もおり、トリスに言わせると、誰かに見初められ屋敷を出て行くのも時間の問題だとか。
リッタ
領地のカントリー屋敷ハウスの金髪の料理人コック。二五歳。背は低いが胸や尻が大きい。屋敷女性使用人のなかでただ一人、女中服を着ていない。若くして料理人になっただけあって腕は良い。一応、屋敷の調理場の長で使用人のなかではそれなりに偉い立場なのだが、本人の性格もあって全くそんなふうには見えない。
リサ・サリ
蒸留室スティルルーム女中メイドの双子姉妹。常に前髪で顔を隠している。年少の皿洗いスカラリー女中メイドを除けば屋敷で一番小柄。小さくても年齢はウィルとそう変わらない。遥か東の地から口減らしにと売られてきた奴隷で、子飼いの部下を欲しがるトリスによってマルク家の屋敷に買われてきた。ウィルが寄宿学校に行っている間にトリスに念入りに教育されたようである。
ジュディス
第一洗濯ランドリー女中メイド。洗濯場のまとめ役。二五歳。屋敷のなかではトリスに次いで背が高く、がっしりとした体格の女性。赤毛の長い三つ編みを顔の左右に下げている。頼れる姉貴分として洗濯場の部下から慕われている。屋敷の古株の一人で、結婚して一度屋敷を離れていたものの、軍隊に勤める夫が戦死して未亡人となり屋敷に出戻ってきた。子宝に恵まれなかったこともあり、いまは仕事が生き甲斐。いつか洗濯屋を開業したいと思っている。
イグチナ
第二洗濯ランドリー女中メイド。屋敷の最古参の洗濯女中。三二歳。乳母であったトリスの部下としてウィル子守ナース女中メイドを務めていたこともある。眼鏡をかけており、黒髪のショートカット。まだ十分美人ではあるものの、いかにも年増といった感じの女性。背はウィルよりやや低いくらい。胸や尻は大きいが歳相応に少し身体の線が崩れはじめている。結婚はしているものの夫とは離縁している。女学院に通う娘ヴェラナがいる。
ブリタニー
第二洗濯ランドリー女中メイド。屋敷の古参の洗濯女中の一人。二八歳。イグチナと同様に眼鏡をかけた柔和な女性。トリスジュディスほどではないにしろ背が高く、スレンダーな体型をしている。胸はそれなりに張っているが尻はやや薄め。良家と縁組みをしたものの、子宝に恵まれなかったため、結婚自体を無かったことにされてしまった。そのせいもあってかウィルに激甘。昔からどんな頼みごとでも聞いてくれる。
シャーミア
第二洗濯ランドリー女中メイドウィル王立学院で寮生活を送っているときに、気がつけば屋敷に加わっていた。南方からの流民で白銀色の髪に褐色の肌と異国情緒溢れる女性。目許が少し青いのはアイシャドウを入れているため。一九歳。洗濯女中のなかでは特に美人だと思われている。背はウィルより少し高いくらい。胸は結構大きい。古参の多い洗濯女中のなかでは、例外的にウィルに対する口の利き方が気安くない。
アーニー
第三洗濯ランドリー女中メイド。栗毛を頭の右側で縛った女性。一八歳。同じ年齢のフローラなどに比べると胸も尻も薄い。軍隊に興味があってジュディスのことを曹長と呼んだりと、わりと奇矯なところもある。性格は素直だがときに毒舌を吐く。ウィルに対してもわりと気安い。
レミア
第三洗濯ランドリー女中メイド。黒髪短髪のボーイッシュな少女。ウィルよりも年上だが、まだ発育途上で身体つきは薄い。ジュディスを姉御と呼んで慕う。それなりに長く屋敷にいる洗濯女中のなかでは例外的にウィルにそっけない。もう少し男臭いタイプが好みのようで、ほかの女中たちとは違ってウィルには保護欲をそそられないようである。
ジューチカ
第一調理キッチン女中メイド。気分屋のリッタにいつも振り回されている責任感の強い苦労人タイプ。仕事の要領は悪いが抜群に舌は良いらしい。それほど容姿も悪くないのに、トリスからは華がないのが味になっていると評されている。マイヤとは特に親しい友人。
ヘンリエッタ
白子アルビノ家政ハウス女中メイド。肌が弱く、いつも着ぶくれている。主人の前に姿を見せないようにと教育されている家政女中であることも手伝って、ウィルはまだきちんと顔を見たことがない。元は王都のタウン別邸ハウスにいたのだが、気味が悪いと伯爵に追い出されたところをトリスが領地のカントリー屋敷ハウスに引き取った。ときどき屋敷の礼拝堂で十字を切っている。信仰心の強いフローラとは相部屋で仲がよいようだ。
ロゼ
マイヤと並ぶウィルの幼なじみの一人。血の繫がった肉親の愛情を知らないウィルのために幼少期に屋敷に連れてこられた。トリスの歳の離れた妹——ということになっている。かつての屋敷の使用人たちを巻き込んだ、おままごとのような血の繫がらない兄妹関係はウィルにとってもかけがえのない思い出である。いまもウィルのことを「お兄さま」と呼ぶ。現在は屋敷から遠く離れた女学院で寮生活を送っており卒業間近。遅れてきたヒロイン。
ヴェラナ
洗濯女中イグチナの娘で、女学院で寮生活を送っている。成績はあまり優秀なほうではないようだ。ロゼの友人。幼いときにたまに屋敷に顔を出しておりウィルも知らない顔ではない。マルク家の屋敷で働くことに強く憧れている。

用語解説

使用人の職位

女中長ハウスキーパー
裏方として屋敷の維持管理に責任を持つ女性使用人の長。ハウス・キーパーといった呼び方もされる。屋敷の表側に責任をもつ執事バトラーついになる関係にある。
女中長の仕事は、女性使用人の監督以外にも、帳簿の管理、食材の仕入れ、救急手当てや、お菓子や飲み物作り等々と多岐たきにわたり、まさに屋敷を裏側から支える存在と言える。有能な女性が男性にして実力を発揮できる数少ない職業の一つ。
トリスは、ウィル家庭教師ガヴァネスを務めたあと、マルク伯爵家の女中長の後任に選ばれた。それ以来、執事不在の領地のカントリー屋敷ハウスの留守を任されている。

女中は長く使う耐久消費財であり、夜具やぐのようなものとお考えください

側付きウェイティング女中メイド
主人の身のまわりの世話をする下級使用人職。役割的には上級使用人の侍女レディースメイドに近いが、女主人直属の侍女とは違い女中長ハウスキーパーの指揮下にあり、女中服を着ている。
領地のカントリー屋敷ハウスは慢性的に男性使用人が不足していることもあり、従者ヴァレット従僕フットマンの代わりを務めることも期待されている。
(※伯爵家女中伝のオリジナル要素の強い女中職です)

※1巻終了時

ウィルの世話と言われても、なにをすれば良いかさっぱり分からん

客間パーラー女中メイド
屋敷を訪れた客人の接客や給仕をする女中職。屋敷の表側に顔を出すため、エプロンのレース飾りなど他の女中よりも服装が華やかである。
容姿に優れた未婚の女性が就く仕事とされている。裏方的な性格の強い女中職のなかでは例外的に人目に触れるせいか結婚して辞めてしまうことが多い。

王都から遠いせいか、お客さまが少なく客間女中一人でもなんとかなっています

洗濯ランドリー女中メイド
日々、屋敷から出る大量のシーツや下着類のほか、主人の着る高価な衣類の洗濯業務を担う使用人職。重労働で高度な専門性まで要求されるわりに給料はさほど高くない。 洗濯場は汚れ物を扱うこともあり、主人の生活空間から離れた場所に設置されていることが多く、無駄口を叩かないよう躾けられる他の女中とは違い、仕事中に歌を歌うことができるなど洗濯場は賑やかな雰囲気になりやすい。
女中の多くは結婚後に退職するが、洗濯女中はジュディスイグチナのように結婚後に屋敷に出戻りしやすい利点がある。退職後には、その高度な専門性や屋敷との繫がりを生かして洗濯屋を開業するケースもあるようだ。

いつか洗濯屋を開きたいねえ。屋敷の仕事に、不満がってわけじゃないんだけどさ

料理人コック
調理場の責任者として、主人や客人のための料理を提供する使用人職。腕の良い料理人は貴族の屋敷で引く手あまであり、屋敷によっては女中長ハウスキーパーを上回るほど給与が高くなることもある。
女中長の部下ではなく屋敷の主人から直接雇われており、男性使用人の長である執事バトラーと女性使用人の長である女中長に加え、食を握る料理人が第三の権力のような位置づけになる場合もあるが、屋敷の料理人リッタは権勢をふるうタイプではないようだ。

このお屋敷って男の人が少ないのよね。……ウィル坊ちゃん、じゅる……

調理キッチン女中メイド
調理場で料理人コックを補佐する女中職。女中長ハウスキーパーの部下よりも料理人の部下としての側面が強い。料理人を頂点として、第一調理女中、第二調理女中、さらにその下の皿洗いスカラリー女中メイドという階層がある。料理人のリッタは屋敷の元調理女中。マイヤは皿洗い女中から第一調理女中へと順調に出世を重ねた。
使用人の賄い飯を作るのは調理女中の仕事である。いつか待遇の良い料理人になることを目ざし、日々腕を磨く。女中職のなかでも技術に重きを置く傾向が強く、料理人があまり教えてくれず、技術の身につかないような職場だと他のお屋敷に転職してしまうケースもあるようだ。

へへ。厨房の仕事なら、少なくとも食いっぱぐれるこたねえからな

料理人コックになるのが、わたしの夢です。


※経験者談

わたしも以前は調理女中として、このお屋敷で下積みしていたの

皿洗いスカラリー女中メイド
名前の通り食器類を洗う女中。台に乗らないと流し台まで背が届かないような年若い幼女がこの女中職に就くことが多い。仕事を覚えて調理キッチン女中メイドへと昇格するのが出世コース。ウィルの幼なじみのマイヤも皿洗い女中から屋敷でのキャリアをスタートした。

※経験者談

昔は洗い場に届かないほど背が低くてよ。難儀したぜ。いまでも背は下から数えたほうが早いんだけどな

蒸留室スティルルーム女中メイド
蒸留室女中は女中長ハウスキーパーの補佐役を務める女中職。その名前の由来どおり蒸留装置を使った薔薇香水の精製や茶葉の管理やお菓子作りなども行なう。
マルク家の蒸留室女中リサ・サリには上司であるトリスの意向もあって、本来の業務から外れた指示が与えられることも多いようだ。

あ、ご主人さまが お部屋であんなことを……。わくわく

子守ナース女中メイド
育児室ナーサリールーム乳母ナニーを補佐する女中職。主人の子供の世話もするが、乳母の身の回りのお世話係という面も大きい。育児室での掃除や着替え・入浴の準備などの雑事を担当する。乳母と同様にお世話をする子供が幼児期を過ぎれば次の職を探さなければならない。子守女中はあくまで下働きであって、高い教養と中流階級以上の出であることが求められる乳母に昇格するのは難しい。

※経験者談

わたしも何度かウィル坊ちゃんに、おっぱいさしあげたことあるのよ?トリスの忙しいときとか

家政ハウス女中メイド
寝室や客室、応接間など屋敷の表側の清掃を担う女中職。拭き掃除が多く、膝を痛めることが職業病として知られているくらい重労働だが、豪華な調度品や美術品の置かれた主人たちの暮らす階上の世界アッパーステアーズで働ける魅力がある。
ウィルの父親のマルク伯爵が屋敷の表側で女中を目にすることを極端に嫌っており、いまも『主人の前から姿を消すように』という命令が生き続けているため、領地のカントリー屋敷ハウスの家政女中たちは深夜に起きて働きはじめ、夕方前には就寝するという変則的な生活を強いられている。屋敷の女中たちのなかでも主人の姿を見て逃げ出すよう教育された家政女中だけは、ウィルとあまり親しく接していない。

……

酪農デイリー女中メイド
屋敷内での乳製品作りを担う女中職。絞った牛の乳を様々な乳製品に加工する専門知識と技術が必要になる。
自家製の上質な乳製品を振る舞うことは貴族の面目を保つ上で重要なことだと考えられており、屋敷内でもっとも清潔さの求められる場所とされる酪農デイリー部屋ルームにおいては、乳製品作りに使用した器具の煮沸消毒までされるほど厳格に衛生管理されている。
酪農女中はミルク女中メイドとも呼ばれ、ただの下働きの女中としての枠を超えて清らかな乙女という幻想がもたれることもあり、女主人が乳女中の格好をして客を出迎えることが流行した時代もあった。
貴族社会においてマルク伯爵家の乳製品の品質の高さは知られているが、なぜかその乳製品は代々胸の大きな酪農女中の手によって作られるようである。
雑役女中オールワークス
雑役女中とは通常、中流以下の家庭で家事の一切をこなす女中のことを指すが、マルク伯爵家領地のカントリー屋敷ハウスの雑役女中は、足りない男手を埋めるために雇われており、人手の足りない職場に派遣されるほか、果樹園や家畜の世話に従事させられるなど大変に重労働である。
新入りの女中が試用期間に雑役女中に就いて職場への適性を判断されることもある。マルク家の女中職のなかで雑役女中だけは例外的に人の入れ替わりが激しい。
乳母ナニー
乳幼児までの主人の子供の育児と教育を担当する上級使用人職。高い専門教育を受けた中流階層の女性が就くことが多い。部下に子守ナース女中メイドをもつ。育児室ナーサリールームで主人の子供と寝食を共にし、主従関係を超えて近しい立場になれる使用人職といった面もある。そのせいもあってか乳児期には料理人コックと幼児期には家庭教師ガヴァネスあつれきを起こしやすい。
乳児期に母乳を与える乳母はウエット・ナースという呼び方をされる。トリスは、乳房が大きいだけでなく、母乳の質や量ともにウィルのウエット・ナースとして申し分なかったようである。
主人の子供が幼児期を過ぎると、乳母は役目を終えて解雇されてしまうのが一般的である。

※経験者談

ウィル坊ちゃまは本当におっぱいがお好きでした

家庭教師ガヴァネス
屋敷の児童に教育を授ける使用人職。主人と近しい立場にあるが、乳母ナニーほど家族の一員として扱われず、他の使用人からも浮きやすい。幼児期の子供の教育を巡っては乳母と対立しがちである。
中流階層出身の女性がこの職に就くことが多く、教養ある女性が自立できる数少ない職業の一つとなっている。児童が成長してより高度な教育が必要になると、学校に通うか上級家庭教師チューターの手に移るため、そこで家庭教師の仕事は終わりとなり新しい勤め口を探さなければならない。
トリスは前任者を追い出して家庭教師を務めるようになり、王立学院に入学するまでの間、ウィルに教育を授けた。

※経験者談

ご優秀すぎて、お手を鞭打つ家庭教師の醍醐味に恵まれなかったのが心残りですわ

侍女レディースメイド
女主人の身のまわりの世話をする上級使用人職。女中長ハウスキーパーの管理下にはなく女主人の世話以外の雑事をする必要がない。
侍女は女中服を着ることを義務づけられておらず女主人のおふるの服を払い下げてもらうことが多く、そのため女主人と間違えられることもある。現在マルク家には仕えるべき女主人も令嬢もいないため侍女は雇われていない。
家令ランドスチュワード
主人のもっとも信頼厚い右腕として、貴族家の財政を支え領地運営を行う最上級の使用人職。高給なこともあって執事バトラーと兼任されることも多いようだが、大貴族の一角であるマルク伯爵家では屋敷の表側を取り仕切る執事とは別に、領地経営に携わる家令が置かれている。
マルク家の家令は王都のタウン別邸ハウスに住む伯爵と行動を共にしており、領地から遠く離れていることもあって女中長ハウスキーパートリスに領地管理の補佐的な業務を度々依頼している。そのことがトリスの立場を一層強めることに一役買っているようだ。
執事バトラー
お屋敷の男性使用人の監督者として、主人の社交づきあいなど屋敷の表側を取り仕切る上級使用人職。 屋敷を裏側から支える女中長ハウスキーパーとはついになる存在といえる。 屋敷の管理を任されている女中長と違って、主人と行動を共にすることが多い。 マルク家の執事は王都に住む伯爵と行動を共にしているため、ウィルはもう何年も顔を見ていない。王都のタウン別邸ハウスが執事の管理下に置かれ、領地のカントリー屋敷ハウスが女中長のトリスの管理下に置かれるという棲み分けができてしまっている。
従者ヴァレット
従者は主人のそばに仕え、助言をしたり、身のまわりの世話をする上級使用人職。
執事バトラーの部下というよりは、主人直属の個人秘書のような存在と言える。執事不在の場合には従者が執事の代理を務めることもある。能力があるのは当然として主人と気心が通じていないと勤まらない。
マルク伯爵が王都のタウン別邸ハウスに移動する際に、めぼしい男性使用人を連れて行ってしまったため、領地のカントリー屋敷ハウスには一人の従者も残されていない。
従僕フットマン
従僕は給仕や荷運び、主人が馬車で移動する際の伴走などあらゆる雑事をこなす下級使用人職。女中に比べると給与水準が高く、雇う余裕のある家は限られている。屋敷の表側で働くため、背が高く見栄えが良いことも求められる。従僕として出世を重ねると、執事バトラーとして屋敷の男性使用人のまとめ役になるか、従者ヴァレットとして主人に近しく仕えるかで進路が分かれるようだ。
従者と同様、ウィルの父親の伯爵が王都のタウン別邸ハウスに連れて行ってしまったため、大貴族にも関わらず領地のカントリー屋敷ハウスには一人の従僕も残されていない。客間パーラー女中メイドが給仕を務めるなど従僕のいない穴を埋めているものの、力仕事を任せられる男手が慢性的に不足している。

そのほかの用語

ぎんろうぞく
マルク領から遠く北西に離れた山岳と草原地帯に暮らす少数遊牧民族。銀狼の名前を冠するに相応しい美しい銀髪と、野性の狼のような琥珀色の瞳を身体的な特徴とする。 先祖代々、まじないの力が伝わっていると言われており、近隣の部族から敬われ、同時に恐れられてきた。これまで攻めこんできた外敵を、狼にたとえられるほどの勇猛さで、ことごとく返り討ちにしてきた。 しかし近年、王国の軍勢の火力のまえになすすべもなく敗退し、銀狼族の村は潰滅した。
神子みこ
銀狼族の戦士の長であり人並み外れた身体能力を授かっている。ソフィアの腕力は猛獣の檻の鉄格子さえも曲げてしまった。清らかな乙女でなければならず処女を失えば神与の力も失ってしまう。

妹を見つけるまで純潔を捧げるわけにはいかない

かんなぎ
銀狼族の長となる存在で、予言の力を授かっていると言われている。ソフィアによると予言の言葉は百発百中だが、曖昧かつ不親切でそれほど万能なものでもないそうだ。と同様に処女を失えば予言の力も失うようである。
マルク伯爵家
王国の東に位置し、北の大草原に面する辺境領を治めるウィルの生家。
家の歴史は古く、千年以上も昔にこの地に入植してきたとされており、古代栄えた大帝国の末裔を自称している。双頭の馬の紋章を家紋にもつ。
国内有数の穀倉地帯を有しているが、辺境領だけあって領地の大半はまだ未開発の荒野や草原であり、今後の開発の余地が大きい。
マルク領のカントリー屋敷ハウス
大草原に面する小高い丘の上に建てられたマルク伯爵家の領地の屋敷では、令息ウィルが身の回りの世話をする四十人以上の女中たちと共に暮らしている。父親のマルク伯爵がめぼしい男性使用人を連れて行ってしまったため、大貴族の屋敷にしては極端に男性使用人の数が少ない。
領地の屋敷には、周辺風景の核となって屋敷の主人につくことが有利であると思わせ、地域への支配力を強める実利的な役割がある。
それゆえに貴族は屋敷に強い思い入れを持ち、屋敷の価値を高めることに心血を注ぐようになることが多い。屋敷の女中の愛情に囲まれて育ったウィルはなおさら屋敷への思い入れが強い。
王都のタウン
別邸ハウス
ウィルの父親のマルク伯爵の住む王都の屋敷。伯爵はここを拠点に王都の政争に関わっている。慢性的に男手の不足している領地のカントリー屋敷ハウスとは違い、家令ランドスチュワード執事バトラー従者ヴァレット従僕フットマン等、賃金の高い男性使用人を数多く抱えており頻繁に夜会も開かれているため、屋敷の維持にはかなりの支出が必要となっている。
王立学院
貴族の子女の通う全寮制の寄宿舎学校。王立なだけあって非常に恵まれた教育環境にあるが、交友関係を作るために子弟を通わせている貴族も多く、どこか雰囲気がのんびりとしている。ウィルはここに三年在学していた。
シャルロッテ
女学院
優秀な女性を輩出することで有名な女性教育機関。女性の社会進出が進んでいないこともあって、女中養成所のような位置づけになっている。見た目も選考基準に含まれているようで容姿の優れた女性が多い。首席生徒は女王蜂と呼ばれ、ほかの女生徒に対し専制的に振る舞うことが許される。男子禁制であるためか同性愛に走りがちな学風だとか。女中長ハウスキーパートリスはここの首席卒業生。トリスの妹のロゼおよび洗濯ランドリー女中メイドイグチナの娘ヴェラナがここで寮生活を送っている。

お兄さま……。待っていてください。必ずお兄さまの一番の女中になりますから

わたし、どうしてもあのお屋敷の女中になりたいんです

参考文献

・ヴィクトリアン・サーヴァント―階下の世界,パメラ ホーン,英宝社,2005
・英国メイドの世界,久我 真樹,講談社,2010
・メイドと執事の文化誌 英国家事使用人たちの日常,シャーン・エヴァンズ,村上 リコ訳,原書房,2012
・エマ ヴィクトリアンガイド,森 薫,村上 リコ, KADOKAWA/エンターブレイン,2003
・図解 メイド,池上 良太,新紀元,2006
・図説 英国貴族の城館―カントリー・ハウスのすべて,田中 亮三,河出書房新社,2008
・英国貴族の館 THE COUNRY HOUSE,田中 亮三,増田 彰久,講談社,1992
・MANOR HOUSE, Caroline Ross-Pirie, Nick Murphy, PBS, 2003
・英国カントリー・ハウス物語―華麗なイギリス貴族の館,杉恵 惇宏,彩流社,1998
・英国のカントリー・ハウス〈上・下〉貴族の生活と建築の歴史,マーク・ジルアード,森 静子訳,住まいの図書館出版局,1989

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e-inkスクリーンで目が疲れにくいですが、モノクロなのでご注意ください。伯爵家女中伝はカラー挿絵を収録しています。
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こちらは→Amazonによるタブレット端末の機能比較(iPad Air vs Kindle)

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著者

天川てんかわ風水ふうすい
伯爵家女中伝は本格女中メイドであることにこだわった官能小説です。ぜひお手に取ってみてください。

Email
tenkawafusui★gmail.com (← ★を@に変換してください)
天川風水
天川図書(現在サイト構成を見直し中)
 天川の個人サイトという位置づけです。いまのところKindle出版に関連する資料をまとめています。
 ノクターンノベルズに掲載。荒い部分も多いですがご容赦ください。イラストがついておらず、話の筋が違う部分もあります。
著書(文:天川風水 イラスト:鈴木健也)
鈴木すずき健也けんや
伯爵家女中伝のイラストを担当してくださっています。

ジゼルとエステル
 おしえて! ギャル子ちゃん ComicWalkerで連載中
 ギャル子ちゃん漫画 連載前のWeb版が掲載されています。
鈴木健也
著書
以下の著書については、絶版図書館で無料でお読みいただけます。


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