新着

竹書房より伯爵家女中伝を商業書籍化しました。

第1巻 2015年11月2日 刊行
第2巻 2016年 1月8日 刊行
第3巻 2016年 7月7日 刊行

3巻は(ほぼ)新規書き下ろし!
商業版詳細は以下の(ヴァリアントノベルズ版)伯爵家女中伝のサイトをご覧ください↓

伯爵家女中伝 ヴァリアントノベルズ版
ヴァリアントノベルズ版 伯爵家女中伝

こちらもご参考までに → 伯爵家女中伝のWEB版・同人KINDLE版・商業版の違い


物語紹介

 伯爵家女中伝とはこんな物語です

おねショタ物

伯爵家の令息ウィルは、青い性欲を持てあまし夢精してしまうような思春期の少年です。
ウィルの筆下ろしのお相手を務めるのが、屋敷で一番背が高く、胸の大きい元乳母ナニー・元家庭教師ガヴァネスにして現在屋敷の女中を束ねる二九歳の女中メイドトリス
物語は、美貌の女中長に、精液で汚れた下着を念入りに調べられ、主人公が羞恥に身を震わせているシーンからはじまります。

伯爵家の女中長と令息

ずいぶんとたくさんお出しになられました。臭いもおつようございます

(な、なんで臭いまで嗅ぐの!?)

ハーレム物

屋敷には四十人もの女性使用人が仕えており、多くの女中がウィルの攻略対象。
下はウィルと同世代の女中から、上はウィルのおしめを洗ったことのあるような年増の女中まで幅広いヒロインが登場します。

三十前後の女中

女はもうお済みですか?洗濯女中なのですから、洗ってさしあげませんと

いまのうちに 健康的な女の肉体で、正しく性欲を発散する習慣をつけていただきたいのです

お年頃ですもの……。女性の身体にご興味があって当然ですわ

ウィルに年の近い女中

こんな少年が運命だとは思わなかった

男なんだから、ヤれる女がいないと溜まるだろ?

あ、ウィル坊ちゃん……

(それなりに)本格的な女中メイド小説

室内を清掃する家政女中料理人を補佐する調理女中、リネン類を白く洗い上げる洗濯女中、接客や給仕をする客間女中、それら女中の仕事を束ね上げ、屋敷を維持管理する女中長等、小説の舞台にはさまざまな立場の個性的な女中が登場します。
使用人職について馴染みのない言葉については用語解説をご覧ください。(側付き女中など一部オリジナル要素の強い設定も交えているものの)基本的に英国貴族の使用人制度に準拠しています。

わたしを含め、屋敷に仕える女の使用人は、みなご主人さまの道具です。存分にお使いください

舞台は欧州の東

マルク伯爵家の治める領地は大草原に接し、東西の交易路に繋がっています。
この周辺地域は人の往来が激しく、ほどよく血が混ざり合うせいか美人が多いことでも知られています。
領主の初夜権のような因習が残る一方で、貴族を押し退ける勢いで中流階級が勢力を伸ばしており、新旧入り乱れる時代の過渡期にさしかかっています。

異国から来た女中

北の草原こそが、わたしの帰るべき故郷だ

遠い東から来ました。奴隷市場に売られていたところをトリス様が買いあげてくださったのです

南方からの流民なの。お屋敷で雇ってもらえて本当に助かったわ

伯爵家女中伝1

 電子書籍の読書環境については → Kindleの導入にまとめてあります。
価格:300円
マルク伯爵家の令息ウィルは、筆下ろしの相手をさせる女を買いに訪れた奴隷市場で銀髪の美少女ソフィアに出会う。
少女は、王国に攻め滅ぼされた北方の遊牧民の生き残りで、奴隷に身を堕としながら生き別れの妹を探していた。ウィルは誇り高いソフィアに強くかれ、ある約束を取り交わす。
ソフィアに夜伽を命じることのできない事態に、ウィルの元乳母ナニーであり元家庭教師ガヴァネスでもある女中長ハウスキーパートリスが自らの肌を代わりに……。
まだ女を知らなかった伯爵家の少年と屋敷の女中たちの物語がいまここに開幕する!

文章量は十万字弱
 Web版に3割~4割くらい加筆しています。加筆部分以外にもかなり手を入れています。
 シーンの追加は、トリスとの後背位とエピローグ
挿絵の枚数は10枚以上
 特典画像では、遊び心のある仕掛けを用意しています。
 不定期にキャンペーンをやっていますので、その際にはぜひご参加ください。
特典画像・下着くらべ
 攻略した証に女中がスカートを捲ってくれる特典イラストを収録しています。ヒロインの女中が攻略状況に応じた反応をしてくれます。毎巻収録していきますので、ぜひコレクションしてみてください。
特典画像・女性使用人名簿
 序盤の攻略対象となる女中のリストを収録。ソフィアとトリスの表情が攻略進行後のものに変化します。
最新版は第十版(2014/3/31)
 旧版をご購入いただいているかたはMy Kindle経由でアップデートできます。
 特に第九版(2014/3/15)以降、挿絵が大幅に増量されていますのでアップデートをオススメします。
※スマートフォン・タブレットからでも読めます。

伯爵家女中伝2

価格:550円
一夜明けたあと伯爵家の令息ウィルは、肌を合わせた女中長ハウスキーパートリスに、「われわれ女中はご主人さまの道具にございます。夜具やぐとしても存分にお使いください」 そうささやきかけられる。
しきりにお手つきを促す教育係トリスに翻弄されつつも、結局ウィルは自らの意思で幼なじみの調理女中キッチンメイドマイヤを、さらには結婚まで貞操を守ることを誓う敬虔な客間女中パーラーメイドフローラ手折たおろうと、指をかける……。

文章量は14万字強
 Web版に比べ、文章量は5割増しになっています。話の構成を変えて、女中ハーレム色を強めています。
 マイヤの濡れ場を新規に書き下ろしました。フローラの濡れ場は全面的に書き換えています。
挿絵の枚数は10枚以上
 特典画像では、遊び心のある仕掛けを用意しています。
 不定期にキャンペーンをやっていますので、その際にはぜひご参加ください。
特典画像・下着くらべ
 攻略した証に女中がスカートを捲ってくれる特典イラストを収録しています。ヒロインの女中が攻略状況に応じた反応をしてくれます。毎巻収録していきますので、ぜひコレクションしてみてください。
特典画像・女性使用人名簿
 序盤の攻略対象となる女中のリストを収録。マイヤとフローラの表情が攻略進行後のものに変化します。
最新版は第二版(2014/3/28)
 旧版をご購入いただいているかたはMy Kindle経由でアップデートできます。
※スマートフォン・タブレットからでも読めます。

外伝四コマ:ルノアとニーナの下着さがし

漫画:鈴木健也  原作:天川風水
皿洗い女中ルノアのニーナの冒険がはじまります。
黒髪のほうが少しお姉さんのルノア、金髪のおでこ娘のほうが屋敷の最年少のニーナで、二人は厨房で働く幼い皿洗い女中です。

高級な下着さえあればウィルの「ちょうあい」(意味はちゃんと分かってない)が受けられると思った二人は、下着を求めて広いお屋敷のなかを彷徨い歩きます。入ると怒られる場所もありますし、ウィルの胸くらいの背丈しかない二人にとって、大貴族のお屋敷は未知なる冒険でいっぱいでしょう。
二人は首尾よく高級な下着を手に入れることができるでしょうか。

非エロ(幼い二人は、ウィルのお手つきの対象外です)。ほのぼの系。
↓ 表示が大きすぎる場合には、クリックして全体表示モードにしてください ↓

特典

特典画像のプリントサービス

電子書籍に収録されている特典画像をコンビニでプリントできるキャンペーンを不定期に実施しています。



過去に実施したキャンペーン

特典プリントキャンペーン(2014/11/21〜2014/11/26実施)

各巻に収録されている下着くらべ&女性使用人一覧の特典画像をセブンイレブンでプリントできるキャンペーンです。全国各地のセブンイレブンで総計六百枚以上印刷いただきました。

下着くらべプリントキャンペーン(2014/4/7~2014/4/14実施)

各巻に収録されている下着くらべの特典画像をセブンイレブンでプリントできるキャンペーンです。
(1巻と2巻で特典画像が2枚ずつ計4枚ありまして)全国各地のコンビニで計七百枚以上も印刷いただきました。

女性使用人名簿プリントキャンペーン(2014/4/29~2014/5/4実施)

簡単なアンケートに答えると、女性使用人名簿のダウンロードやコンビニプリントできるキャンペーンです。四百名以上のかたにご回答いただきました。

キャラ

屋敷の女性使用人一覧

物語の冒頭時点で、屋敷には40人の女性使用人が働いています。
(※名前が出ているのはまだ一部の使用人だけです)
女中長    1人 トリス
蒸留室女中  2人 リサ・サリ
洗濯女中   6人 ジュディス
        イグチナブリタニーシャーミア
        アーニーレミア
料理人    1人 リッタ
調理女中   4人 マイヤジューチカ
皿洗い女中  2人 ルノア・ニーナ
酪農女中   3人 
客間女中   1人 フローラ
家政女中  12人 ヘンリエッタ
雑役女中   8人 

   計40人

人物紹介

ウィル
マルク伯爵家の令息ウィリアム=マルク。ウィルと愛称で呼ばれることがほとんど。赤子のころに母親とは死別し、王都の別邸にいるたった一人の肉親の伯爵からは完全に放置され、女中たちとともにマルク領の屋敷で暮らしている。それでも女中長をはじめとする屋敷の使用人の愛情に包まれて、わりあいと素直な性格の少年に育った。半年前まで王立学院で寄宿舎生活を送っていた。
トリス
ウィルの元乳母ナニーにして、元家庭教師ガヴァネスにして、現在、屋敷を実質的に掌握している女中長ハウスキーパー。背が高く、胸も大きい。年齢は二九歳。美貌は一向に衰える気配を見せない。
両親の愛情を知らないウィルにとっては母親以上の存在。女学院時代に関係をもったバレエ教師との赤子が死産したことを契機にウィルの乳母を勤めるようになった。ウィルを理想の主人に教育することを望んでいるようだ。妹のロゼはウィルの幼なじみ。
ソフィア
王国に村を滅ぼされた北方の遊牧民――銀狼族の生き残り。銀狼族の神子みことして、小さな体躯にも関わらず、人並み外れた怪力をもっており、予言の力を持つさらわれた双子の妹を探している。奴隷市場よりマルク家に買われてきた。屋敷に来て以降、ウィルの側付き女中ウェイティングメイドを務めるようになる。
マイヤ
ウィルの幼なじみの代表格の赤毛の少女。小柄で胸の起伏に乏しい。トリスによって孤児院から屋敷に連れてこられた。学はないがはしっこい。口は悪いが、面倒見がよく他の使用人からも好かれている。調理女中キッチンメイドとして屋敷で働いており、マイヤの作る賄い飯は屋敷の使用人達の評判が良い。
フローラ
金髪碧眼のマルク家の客間女中パーラーメイド。一八歳。敬虔な家庭に生まれ、いつも女中服のブラウスの下に十字架を下げており貞操観念も強い。下級貴族の出身であり侍女になることに少し憧れている。フローラ目当てで屋敷を訪れる商人もおり、トリスに言わせると、誰かに見初められ屋敷を出て行くのも時間の問題だとか。
リッタ
マルク領の屋敷の料理人コック。二五歳。背は低いが、胸や尻が大きい。屋敷女性使用人のなかでただ一人、女中服を着ていない。若くして料理人になっただけあって腕は良い。一応、屋敷の調理場の長で使用人のなかではそれなりに偉い立場なのだが、本人の性格もあって全くそんなふうには見えない。
リサ・サリ
蒸留室女中スティルルームメイドの双子姉妹。常に前髪で顔を隠している。年少の皿洗い女中スカラリーメイドを除けば屋敷で一番小柄。小さくても年齢はウィルとそう変わらない。遥か東の地から口減らしにと売られてきた奴隷で、子飼いの部下を欲しがるトリスによってマルク家の屋敷に買われてきた。ウィルが寄宿学校に行っている間にトリスに念入りに教育されたようである。
ジュディス
第一洗濯女中ランドリーメイド。洗濯場のまとめ役。二五歳。屋敷のなかではトリスに次いで背が高く、がっしりとした体格の女性。赤毛の長い三つ編みを顔の左右に下げている。頼れる姉貴分として洗濯場の部下から慕われている。屋敷の古株の一人で、結婚して一度屋敷を離れていたものの、軍隊に勤める夫が戦死して未亡人となり屋敷に出戻ってきた。子宝に恵まれなかったこともあり、いまは仕事が生き甲斐。いつか洗濯屋を開業したいと思っている。
イグチナ
第二洗濯女中ランドリーメイド。屋敷の最古参の洗濯女中。三二歳。乳母であったトリスの部下としてウィルの子守女中ナースメイドを務めていたこともある。眼鏡をかけており、黒髪のショートカット。まだ十分美人ではあるものの、いかにも年増といった感じの女性。背はウィルよりやや低いくらい。胸や尻は大きいが歳相応に少し身体の線が崩れはじめている。結婚はしているものの夫とは離縁している。女学院に通う娘ヴェラナがいる。
ブリタニー
第二洗濯女中ランドリーメイド。屋敷の古参の洗濯女中の一人。二八歳。イグチナと同様に眼鏡をかけた柔和な女性。トリスやジュディスほどではないにしろ背が高く、スレンダーな体型をしている。胸はフローラと同じくらいあるが尻はやや薄め。良家と縁組みをしたものの、子宝に恵まれなかったため、結婚自体を無かったことにされてしまった。そのせいもあってかウィルに激甘。昔からどんな頼みごとでも聞いてくれる。
シャーミア
第二洗濯女中ランドリーメイド。ウィルが王立学院で寮生活を送っているときに、気がつけば屋敷に加わっていた。南方から流れてきた流民で、白銀色の髪に褐色の肌と異国情緒溢れる女性。目許が少し青いのはアイシャドウを入れているため。一九歳。洗濯女中のなかでは特に美人だと思われている。背はウィルより少し高いくらい。胸は結構大きい。古参の多い洗濯女中のなかでは、例外的にウィルに対する口の利き方が気安くない。
アーニー
第三洗濯女中ランドリーメイド。栗毛を頭の右側で縛った女性。一八歳。同じ年齢のフローラなどに比べると胸も尻も薄い。軍隊に興味があってジュディスのことを曹長と呼んだりと、わりと奇矯なところもある。性格は素直だがときに毒舌を吐く。ウィルに対してもわりと気安い。
レミア
第三洗濯女中ランドリーメイド。黒髪短髪のボーイッシュな少女。ウィルよりも年上だが、まだ発育途上で身体つきは薄い。ジュディスを姉御と呼んで慕う。それなりに長く屋敷にいる洗濯女中のなかでは例外的にウィルにそっけない。もう少し男臭いタイプが好みのようで、ほかの女中たちとは違ってウィルには保護欲をそそられないようである。
ジューチカ
第一調理女中キッチンメイド。気分屋のリッタにいつも振り回されている責任感の強い苦労人タイプ。仕事の要領は悪いが抜群に舌は良いらしい。それほど容姿も悪くないのに、トリスからは華がないのが味になっていると評されている。マイヤとは特に親しい友人。
ヘンリエッタ
白子アルビノ家政女中ハウスメイド。肌が弱く、いつも着ぶくれている。主人の前に姿を見せないようにと教育されている家政女中であることも手伝って、ウィルはまだきちんと顔を見たことがない。元は王都の別邸にいたのだが、気味が悪いと伯爵に追い出されたところをトリスがマルク領の屋敷に引き取った。ときどき屋敷の礼拝堂で十字を切っている。信仰心の強いフローラとは相部屋で仲がよいようだ。
ロゼ
トリスの妹。黒髪。ウィルの遊び相手として屋敷に連れてこられた。血の繋がらないウィルのことを「お兄さま」と呼ぶ。ウィルにとってマイヤに並ぶ幼なじみの一人で、マイヤが親友ならロゼは妹という認識。現在は、屋敷から遠く離れた女学院で寮生活をしている。ウィルとは、ときどき手紙のやり取りをしているようである。
ヴェラナ
洗濯女中イグチナの娘で、女学院で寮生活を送っている。成績はあまり優秀なほうではないようだ。ロゼの友人。幼いときにたまに屋敷に顔を出しておりウィルも知らない顔ではない。マルク家の屋敷で働くことに強く憧れている。

用語解説

使用人の職位

女中長ハウスキーパー
裏方として屋敷の維持管理に責任を持つ女性使用人の長。屋敷の表側に責任をもつ執事バトラーとはついになる関係にある。 女中長の仕事は、女性使用人の監督以外にも、帳簿の管理、食材の仕入れ、救急手当てや、お菓子や飲み物作り等々と多岐たきにわたり、まさに屋敷を裏側から支える存在と言える。有能な女性が男性にして実力を発揮できる数少ない職業の一つ。

女中は長く使う耐久消費財であり、夜具やぐのようなものとお考えください

側付きウェイティング女中メイド
主人の身のまわりの世話をする下級使用人職。 役割的には上級使用人の侍女に近いが、主人直属の侍女と違い女中長の指揮下にあり女中服を着ている。マルク領の屋敷は慢性的に男性使用人が不足していることもあって、従者ヴァレット従僕フットマンとしての役割も期待されている。
(※伯爵家女中伝のオリジナル要素の強い女中職です)

※1巻終了時

ウィルの世話と言われても、なにをすれば良いかさっぱり分からん

客間パーラー女中メイド
屋敷を訪れた客人の接客や給仕をする女中職。屋敷の表側に顔を出すため、エプロンのレース飾りなど他の女中よりも服装が華やかである。容姿に優れた未婚の女性が就くことが多い。裏方的な性格の強い女中職のなかでは例外的に露出が多いせいか、結婚して辞めてしまいがちである。

王都から遠いせいか、お客さまが少なく客間女中一人でもなんとかなっています

洗濯ランドリー女中メイド
洗濯場は、屋敷から離れた場所に設置されていることが多い。無駄口を叩かないよう躾けられる他の女中と違って、洗濯女中は仕事中に歌を歌うこともできる。職場は賑やかな雰囲気になりやすい。 仕事自体は重労働で、しかも専門性のわりに給料はさして高くない。ただし、女中の多くは結婚後に退職するが、洗濯女中はジュディスのように結婚後も比較的屋敷に出戻ってきやすい利点がある。また退職後には、屋敷との繋がりを生かして洗濯屋を開業するケースもあるようだ。

いつか洗濯屋を開きたいねえ。屋敷の仕事に、不満がってわけじゃないんだけどさ

料理人コック
調理場の責任者として、主人や客人のための料理を提供する使用人職。腕の良い料理人は貴族の屋敷で引く手数多であり、ときに女中長を上回るほどに給与が高い。マルク伯爵家もそのケースの一つ。女中長の部下ではなく屋敷の主人から直接雇われている。男性使用人の上司である執事バトラー、女中の上司である女中長に加え、屋敷の食を握る料理人が第三の権力のような位置づけになることもある。

このお屋敷って男の人が少ないのよね。……ウィル坊ちゃん、じゅる……

調理キッチン女中メイド
調理場で料理人コックを補佐する女中職。女中長の部下よりも料理人の部下としての側面が強い。料理人を頂点として、第一調理女中、第二調理女中、さらにその下の皿洗い女中という階層がある。料理人のリッタは屋敷の元調理女中。マイヤは皿洗い女中から第一調理女中へと順調に出世を重ねた。
使用人の賄い飯を作ることも調理女中の重要な仕事の一つである。いつか待遇の良い料理人になることを目ざし、日々腕を磨く。女中職のなかでも技術に重きを置く傾向が強く、料理人があまり教えてくれず、技術の身につかないような職場だと他のお屋敷に転職してしまうケースもあるようだ。

へへ。厨房の仕事なら、少なくとも食いっぱぐれるこたねえからな

料理人コックになるのが、わたしの夢です。


※経験者談

わたしも以前は調理女中として、このお屋敷で下積みしていたの

皿洗いスカラリー女中メイド
名前の通り、食器類を洗う女中。台に乗らないと流し台まで背が届かないような年若い幼女がこの女中職に就くことが多い。仕事を覚えて調理女中へと昇格するのが出世コース。ウィルの幼なじみのマイヤも皿洗い女中から屋敷でのキャリアをスタートした。

※経験者談

昔は洗い場に届かないほど背が低くてよ。難儀したぜ。いまでも背は下から数えたほうが早いんだけどな

蒸留室スティルルーム女中メイド
蒸留室女中は蒸留装置を使った薔薇香水の精製、ほかに茶葉の管理やお菓子作りなども行なう。女中長は屋敷の女性使用人の長であるが、なかでも蒸留室女中は女中長直属の部下としての性格が強い。マルク家の蒸留室女中リサ・サリには、蒸留室女中としての業務から外れた指示が与えられることも多いようだ。

あ、ご主人さまが お部屋であんなことを……。わくわく

子守ナース女中メイド
育児室ナーサリールーム乳母ナニーを補佐する女中職。主人の子供の世話もするが、乳母の身の回りのお世話係という面も大きい。育児室での掃除や着替え・入浴の準備などの雑事を担当する。乳母と同様にお世話をする子供が幼児期を過ぎれば次の職を探さなければならない。子守女中はあくまで下働きであって、高い教養と中流階級以上の出であることが求められる乳母に昇格するのは難しい。

※経験者談

わたしも何度かウィル坊ちゃんに、おっぱいさしあげたことあるのよ?トリスの忙しいときとか

家政ハウス女中メイド
居室や客室など、主人の使っている屋敷の表側を清掃する。また、ベッドメイキングなども担当する。重労働だが主人の暮らす階上の世界アッパーステアーズで働ける魅力がある。もっともマルク伯爵のように屋敷の表側で女中を目にするのを極端に嫌う貴族もいて、主人が寝ている深夜に働きはじめ明日の深夜に備えて早めに眠るといった変則的な生活を強いられる屋敷もある。拭き掃除が多いので職業病として膝を痛めることが多いようだ。

……

乳母ナニー
屋敷の乳幼児の育児と教育を任される使用人職。育児室ナーサリールームの長としての権限が与えられており、上級使用人として部下である子守女中ナースメイドを監督する立場にある。育児室で主人の子どもや子守女中たちと寝食を共にする。子どもへの影響を考慮してか、高い専門教育を受けた中流階級の女性が就くことが多い。 主人の子供が幼児期を過ぎると、乳母は解雇されてしまうが、子供が成長した後も何らかのかたちで絆が繋がっていることが多いようで、上下関係を超えて、主人の家族に近しい立場になれる使用人職という面がある。そのせいもあってか乳母は周囲の使用人と軋轢あつれきを起こしやすいようだ。たとえば子供の食事を巡って料理人コックと、教育を巡って家庭教師ガヴァネスと対立しがちである。

※経験者談

ウィル坊ちゃまは本当におっぱいがお好きでした

家庭教師ガヴァネス
屋敷の児童に教育を授ける使用人職。主人と近しい立場にあるが、乳母ほど家族の一員として扱われず、他の使用人からも浮きやすい。幼児期の子供の教育を巡っては、乳母と対立しがちである。 中流階級出身の女性がこの職に就くことが多く、教養ある女性が自立できる数少ない職業の一つとなっている。児童が成長してより高度な教育が必要になると、学校に通うか上級家庭教師チューターの手に移るため、そこで家庭教師の仕事は終わりとなり新しい勤め口を探さなければならない。 トリスは前任者を追い出して家庭教師を務めるようになり、王立学院に入学するまでの間、ウィルに教育を授けた。

※経験者談

ご優秀すぎて、お手を鞭打つ家庭教師の醍醐味に恵まれなかったのが心残りですわ

侍女レディースメイド
女の主人の身のまわりの世話をする上級使用人職。従者の女性版とみなすことができる。主人の世話以外の雑事をする必要はない。上級使用人ではあるが部下は持たない。良家の娘が、より家格の高い女主人に雇われるケースが多い。 女性使用人ではあるが、主人直属であり女中長の管理下にはない。侍女は女中服を着ることを義務づけられておらず、女主人のお古の服を払い下げてもらうことが多い。そのため女主人と間違えられることもある。現在、マルク家には仕えるべき奥方も令嬢もいないため、侍女は雇われていない。
執事バトラー
お屋敷の男性使用人の監督者として、主人の社交づきあいなど屋敷の表側を取り仕切る上級使用人職。 屋敷を裏側から支える女中長とはついになる存在といえる。 屋敷の管理を任されている女中長と違って、主人と行動を共にすることが多い。 マルク家の執事は王都に住む伯爵と行動を共にしているため、ウィルはもう何年も顔を見ていない。王都の別邸が執事の管理下に置かれ、マルク領の屋敷が女中長のトリスの管理下に置かれるという棲み分けができてしまっている。
従者ヴァレット
従者は、主人のそばに仕え、助言をしたり、身のまわりの世話をする上級使用人職。 執事の部下というよりは、主人直属の立場にある主人の個人秘書のような存在。執事不在の場合には、従者が執事の代理を務めることもある。 能力があるのは当然として、主人と気心が通じていないと勤まらない。
従僕フットマン
従僕は、番犬のように主人の周辺にひかえ、給仕や馬車の伴走、荷運びなど、あらゆる雑事をこなす使用人職。人目につく場所で働くため、背が高く、見栄えが良いことが求められる。下級使用人ではあるが、女中に比べて給与水準が高い。従僕として出世を重ねると、執事として屋敷の男性使用人のまとめ役になるか、従者として主人に近しく仕えるかで進路が分かれるようである。 背の高い男性使用人に給仕をさせるほうが見栄えがすると考えられているが、マルク領の屋敷は極端に男性使用人が少ないため、従僕の代わりに客間女中フローラが雇われている。

そのほかの用語

銀狼族ぎんろうぞく
マルク領から遠く北西に離れた山岳と草原地帯に暮らす少数遊牧民族。銀狼の名前を冠するに相応しい美しい銀髪と、野性の狼のような琥珀色の瞳を身体的な特徴とする。 先祖代々、まじないの力が伝わっていると言われており、近隣の部族から敬われ、同時に恐れられてきた。これまで攻めこんできた外敵を、狼にたとえられるほどの勇猛さで、ことごとく返り討ちにしてきた。 しかし近年、王国の軍勢の火力のまえになすすべもなく敗退し、銀狼族の村は潰滅した。
神子みこ
銀狼族の戦士の長であり人並み外れた身体能力を授かっている。ソフィアの腕力は猛獣の檻の鉄格子さえも曲げてしまった。清らかな乙女でなければならず処女を失えば神与の力も失ってしまう。

妹を見つけるまで純潔を捧げるわけにはいかない

神巫かんなぎ
銀狼族の長となる存在で、予言の力を授かっていると言われている。ソフィアによると予言の言葉は百発百中だが、曖昧かつ不親切でそれほど万能なものでもないそうだ。神子と同様に処女を失えば予言の力も失うようである。
マルク伯爵家
王国の東に位置する辺境領を治めるウィルの生家。領地は広いが、その大半は未開発の荒野や草原である。多数の農奴を抱え、農場で働かせている。入植した先祖が広大な辺境領を開拓したこともあって、大貴族にしては珍しく家名(マルク家)と領地名(マルク領)が一致する。
マルク領の屋敷
ウィルの住む屋敷。近くにはお膝元の町ロムナがある。経費のかかる王都の別邸のしわ寄せとばかりに予算を減らされており男性使用人の数が少ない。果樹園や牧舎などもあり、屋敷ではワインや乳製品なども製造している。
王都の
別邸
ウィルの父親のマルク伯爵の住む王都の屋敷。伯爵家はここを拠点に王都の政争に関わっている。執事バトラー従者ヴァレット従僕フットマン等、賃金の高い男性使用人を多数抱えている。敷地の広さも限られており自給自足できないなど、都会型の屋敷の維持にはかなりの支出が必要となる。
王立学院
貴族の子女の通う全寮制の寄宿舎学校。王立なだけあって非常に恵まれた教育環境にあるが、交友関係を作るために子弟を通わせている貴族も多く、どこか雰囲気がのんびりとしている。ウィルはここに三年在学していた。
女学院
優秀な女性を輩出することで有名な女性教育機関。女性の社会進出が進んでいないこともあって、女中養成所のような位置づけになっている。見た目も選考基準に含まれているようで容姿の優れた女性が多い。首席生徒は女王蜂と呼ばれ、ほかの女生徒に対し専制的に振る舞うことが許される。男子禁制であるためか同性愛に走りがちな学風だとか。女中長トリスはここの首席卒業生。トリスの妹のロゼおよび洗濯女中イグチナの娘ヴェラナがここで寮生活を送っている。

お兄さま……。待っていてください。必ずお兄さまの一番の女中になりますから

わたし、どうしてもあのお屋敷の女中になりたいんです

参考文献

ヴィクトリアン・サーヴァント―階下の世界,パメラ ホーン,英宝社,2005
英国メイドの世界,久我 真樹,講談社,2010
英国メイド マーガレットの回想, マーガレット・パウエル, 村上 リコ (翻訳), 河出書房新社, 2011
・その他

感想

ご記入

頂いたご感想

ファンアート

Kindleの導入方法

Kindleアプリ

スマートフォン・タブレット・パソコン上で読むことができます。
iPhone, iPad用アプリ
(iTunes Store)
Android用アプリ
(Google Play Store)
Kindle for PC
(Windows上で読むなら)
Kindle for Mac
(Mac上で読むなら)

AmazonのKindle端末

Kindle
e-inkスクリーンで目が疲れにくいですが、モノクロなのでご注意ください。伯爵家女中伝はカラー挿絵を収録しています。
Kindle Fireシリーズ
カラー画像も表示できるKindle端末です。
こちらは→Amazonによるタブレット端末の機能比較(iPad Air vs Kindle)

備考

Amazonギフト券
クレジットカードがなくても、コンビニ等で売られているAmazonギフト券で電子書籍のお支払いができます。
購入したAmazonギフト券を「アカウントへ登録する」で事前に処理しておくと、ギフト券の残高から精算されます。

著者

天川てんかわ風水ふうすい
伯爵家女中伝は女中メイドであることにこだわった官能小説です。ぜひお手に取ってみてください。

Email
tenkawafusui★gmail.com (← ★を@に変換してください)
天川風水
天川図書(現在サイト構成を見直し中)
 天川の個人サイトという位置づけです。いまのところKindle出版に関連する資料をまとめています。
 ノクターンノベルズに掲載。荒い部分も多いですがご容赦ください。イラストがついておらず、話の筋が違う部分もあります。
著書(文:天川風水 イラスト:鈴木健也)
鈴木すずき健也けんや
伯爵家女中伝のイラストを担当してくださっています。ギャル子ちゃん漫画の連載はじまりました。

ジゼルとエステル
 おしえて! ギャル子ちゃん ComicWalkerで連載中
 ギャル子ちゃん漫画 連載前のWeb版が掲載されています。
鈴木健也
著書
以下の著書については、絶版図書館で無料でお読みいただけます。


伯爵家女中伝 同人版サイト

このサイトには18歳未満の方に
不適切な表現内容も含まれています。
18歳未満の方のアクセスを
固くお断わりします。


18歳以上ですか?

はい / いいえ